AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR

広いズームレンジと高い画質を兼ね備えた超望遠ズーム

Good

  • 開放からシャープな描写
  • 美しいぼけ味
  • 強力な手ブレ補正を搭載
  • 高速なAF
  • フォーカスリミッター
  • M/Aモード対応
  • ナノクリスタルコート
  • スーパーEDレンズ

Bad

  • 特に無し

コメント

最新設計のズームと古強者のサンヨンとの比較が気になってお試しした一本。
さすがに望遠単焦点には及ばなかったが、それでも高い画質と性能を併せ持つ優れたレンズ。


描写の傾向

開放から全域シャープでクリアなしっかりとした写り。鑑賞サイズでは絞ってもほとんど変化を感じられない。
一段絞ると更に締まって良くなるかんじがするが、AE任せだと開放は少し明るく写るようなので、もしかするとその露出の違いのせいかも。

ちなみにD800の等倍で確認するとF11が周辺まで最も均一に安定するが、回折の影響で中央は落ちてくる。よって四隅を除けばベストなのはF8。とは言えF11もさほど変わらずシャープでほぼ問題ない画質。
つまりは状況次第で開放からF11まで、心置きなく使いたい絞りを使える。
ただF16以上にまで絞ると全域でかなり解像力が落ち、鑑賞サイズでも見劣りを感じる。

シャープではあるがカリカリなかんじではなく潤いや質感も感じるなかなか上品な描写。
ボケ味もまずまず美しく申し分ない。

それでも大三元や単焦点には少し及ばないかなといったかんじだが、安価な望遠ズームとは一線を画す表現力を持っており、ハイクラスのレンズとして納得のいく描写力を持っている。


使い勝手

AFは爆速に近い上にフォーカスリミッターも付いており、精度も上々。動き物を相手にするのに申し分のない性能と言える。

明るいレンズではないが、強力な手ブレ補正がついているおかげで、かなり光量条件の悪いところでも不自由なく使うことができる。
もちろんこの手ブレ補正は流し撮りにも対応している。

画角としては中望遠から超望遠域の定番のズームレンジをカバーする5倍ズームで汎用性は高い。
最大撮影倍率も0.19倍と悪くない感じ。

DXフォーマットで使うと換算約120mm〜600mm程度の超望遠となるので、FXで使う場合よりやや汎用性は落ちるが、600mmの画角を得られるのはこのレンズの使い道を考えれば大きなアドバンテージだろう。

付属の三脚座は華奢な感じで、実際ブレを拾いやすく、あまり良くない。三脚で使うことが多いならサードパーティ製の三脚座を調達したい。たまにしか使わないなら、ブレが鎮まるまで長めに時間を取ることで対処する、でなんとかするのもひとつ。

80mmでのズームロックが付いているが自重で伸びてくることはないので、一応ロックするのは防湿庫に収める時くらいだ。


携帯性

携帯性が良いとは言えないが、この長さ20cm、重さ1.5kgというのはクラスのレンズではまずまず普通。
手持ち撮影も無理なく可能で、必要ならばまだそれほどの覚悟を必要とせず持ち出せるレベル。
カメラに装着したままでもフードを逆さ付けにすれば収納できるバッグも多い。

太いレンズだが重量は抑えられているので、実際に持つと見た目以上に軽く感じる。手に入れた当初はその太さゆえに取り回しは少し悪いかなという気がしていたが、ほどなく慣れた。

付属の三脚座はそんなに大きくないので付けっぱなしで手持ち運用してもさほど邪魔にはならない。
使わないなら取り外しておけるため、手持ちが主という人は外しておけば何も問題はない。


総評

AF性能、VR、画質などなど前モデルから正常進化。
このクラスのレンズが必要な人というのは限られてくると思うが、この400mmの望遠とズームの利便性、加えて高い画質を得たければ買い。
手持ちでも問題ない重さで、400mmをカバーする純正のレンズとしては最も携帯性に優れるという点も注目ポイント。

ただ自分は300mmまであればいい人なので、70-300でもう少し小さくてこれと同じくらいの画質のレンズがあればいいのにとか思った。

満足度は100点。


他のレンズとの比較

Ai AF VR Zoom-Nikkor 80-400mm f/4.5-5.6D ED

前モデル。

一昔前のレンズであるためAF性能やVRの効きに関しては最新のレンズと比べると明らかに見劣りする。
画質に関しては落胆する声も聞かれるが、絞ればそれほど悪くはないようだ。

比較的コンパクトで軽量な点は新型より良い。

AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

描写力ではさすがに格上。

ただこのレンズに常に2xテレコンを付けて使うようならさすがに新型80-400の方が良いようだ。
重量も同じくらいなので選択のポイントは400mmまで必要か否かといったところかな。

サンヨン

サンヨンいいよサンヨン。

画質最重視、簡易マクロ的な使い方重視、で、手ブレ補正もズームもいらないならサンヨン。
1.4xテレコンをつけて420mmにしても新型80-400を上回る画質を持っている。

シグマ APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM

ペンタックス用を使ったことがあるが良いレンズ。
望遠端の甘さ、純正比でAF性能が劣る、より重い、など弱点はあるが、10倍ズームの利便性に加え、コストパフォーマンス良く、中間域の画質はなかなかのもの。

トキナー AT-X 840 D

性能はともかく80-400とは思えないコンパクトさが素敵なレンズ。
しかし画質は安価な70-300クラスのレンズと同等と感じる。


関連用品

フィルター

望遠ズームは風景撮影にもいいかんじなのでできればフィルターもお供に。
太いレンズだが77mm径に抑えられており、他の純正レンズと使い回しができて助かる。

風景撮影しないなら不要かも。

テレコン

TC-14E IIとの組み合わせでは、AF速度も画質も大きな不満はない。

ただ開放F値が1.4xテレコンでもF8とやや暗くなってしまうので使い勝手的にどうか。

Amazon 1.4xテレコン TC-14E II

一脚

手ブレや疲れを抑えるために一脚は有効なアイテム。
地面に付けないでカメラの下にぶら下げる形で使ってもスタビライザーとして機能し、ブレ低減の効果がある。

Amazon ベルボン ULTRA STICK R50

最終更新: 2014-05-25


 
Spec  
構成枚数 12群20枚
最小絞り F32-40
最短撮影距離 1.75m (MF時 1.5m)
最大撮影倍率 0.19倍
フィルター径 77mm
最大径 x 長さ 95.5mm x 203mm
質量 1480g (三脚座込 1570g)
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
発売日 2013-03-14
F値の変化  
80mm 4.5
98mm 4.8
135mm 5.0
185mm 5.3
260mm 5.6
400mm 5.6

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