Tamron SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD (Model A007)

大躍進のサードパーティ製大口径標準ズーム

Good

  • F2.8の明るさ
  • 開放からシャープで高い解像力を発揮
  • 手ブレ補正付き
  • フルタイムマニュアル対応
  • 純正に比べて価格が安い
  • 簡易防滴

Bad

  • ボケが若干硬い傾向
  • フィルター径が大きい(82mm)

コメント

評判のレンズを試してみたくてゲットした一本。
開放から使える優れたレンズ。


描写の傾向

開放から高い解像力を発揮しシャープな描写を見せる。さすがに周辺は幾分弱いが二段絞ったF5.6くらいでは不満のない安定具合。
解像力にかけてはかなりの性能で、標準ズームとして信頼のおける画質。

購入前に見ていた作例からかなりのボケの硬さを覚悟していたが、思ったより気になることはなかった。
基本的に硬く感じることは多いのだが、主題を邪魔するほどの癖が出ることは少ない。

いわゆるタムロンの素敵なボケ味を期待していると実際以上にガッカリするのかもしれない。
過度な期待はせずにこういうボケ味のレンズとわかって使えばよいと思う。なお背景によってはきちんと柔らかくボケてくれることもある。

歪曲は広角端ではかなりのものだが、望遠に向かうにつれて少なくなり、中間域以降ではほぼ気になることがなく、かなりよく抑えられていると言える。

色収差に関してはほぼ気にならず、逆光耐性もまずまず良好と、この辺りも卒がない。
しかし周辺減光は開放ではかなりのもので、絞っても幾分感じられる。


使い勝手

広角から中望遠の画角をカバーした定番のズームレンジ。広角端が24mmなのがうれしい。おかげで別途広角レンズを持たなくてもなんとかこなせる。

最短撮影距離が38cmだが、純正に比べると最大撮影倍率は低い。とは言えそれでも0.2倍はあるので標準ズームとしては十分なもの。

AF速度は可もなく不可もなく。爆速ではないが問題とは感じない十分な速度を持っている。

フィールドの撮影が主なので手ブレ補正はやはり心強い。朝夕の薄明の時間帯や厚い雲が空を覆う曇天などに動き回りながら心置きなく撮影できるのはありがたい。
簡易防滴もついており、アウトドアの撮影にも適したレンズと言える。


携帯性

大口径の標準ズームとしてはサイズが控えめで、比較的携帯性は良好。少なくとも純正と比べた場合はかなりいい。
フードを付けたままで収まるバッグも多く、一本付けっぱなしのレンズとして使いやすい。

ただ太さが少しあるので、場合によってはやっぱり嵩が張るのを感じる。


総評

純正の描写力には一歩及ばない気がするが、価格が大幅に安く、コストパフォーマンスはかなりのもの。
シグマもそうだが、タムロンも一昔前の安かろうなんとやらとは一線を画すレンズを出すようになってきた。

使い勝手の面では手ぶれ補正があるのが素晴らしい。
ただ自分の個体はその効きがイマイチなので残念な感じが漂う。

でも満足度は90点。

手ぶれ補正の信頼性の点で減点。ハズレ個体だったのかも。


他のレンズとの比較

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

かさばるのが悩ましいが、描写力は折り紙付き。

印象的な描写で被写体をより引き立ててくれることが多く、ボケ味もなかなか美しい。
タムロンが期待通りの絵を提供してくれるとすれば、こちらは期待以上の絵を提供してくれるかんじ。

見た目的にはタムロンの方がシャープな写りなので、人によってはタムロンの方が良いと言うかもしれない。

手ぶれ補正がないのが惜しいが、AF速度が速くキビキビ動作するのが使っていて心地よい。

AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

サイズがほぼ同等で明るさは劣るがズームレンジが広い。画質面では解像力、歪曲、色収差などタムロンが勝る点が多いが、実写ではどちらのレンズもおおむね期待通りの仕事をしてくれると感じる。

純正なのでレンズ補正が効くことや動作の信頼性など、使い勝手で選ぶなら24-120。
明るさと価格面ではタムロンの方が勝っている。一番の選択ポイントはF2.8が必要か否か、または120mmまでの望遠が欲しいかいったところかな。


メンテ&使用記録

手ぶれ補正修理 2013/05

明らかに手ぶれ補正が効いてないというか誤動作しているかんじだったのでメーカー修理へ。
不具合と言うことできちんと調整されて戻ってきて、しっかりと効くようになった。

ちなみに故障の内容は1/30sくらいの個人的なブレるかブレないかのシャッタースピードで全く効果がない、また十分なシャッタースピードがあってもブレが生じることがあるなど。

手ぶれ補正が怪しい 2013/08

しばらく好調だったがまた効きが悪くなってきた。以前と違って誤動作している感じはないけれど、1/30sくらいでブレているケースが多くなった。

どうしたものかな。

・・・と思ったらまた調子よくなった。うーん。
手持ちのレンズだと純正の24-85のVRも怪しいし、レンズ内手ぶれ補正って難しい技術なのね。

ちなみに24-120とか16-35、および望遠レンズのVRではこう言う異常を感じたことはない。

点検 2013/09

手ぶれ補正に疑問を感じて点検に出してみたが異常なしだった。
ひとまず快調だが。うーむ。

売却 2013/10

ヘビーな出費があり、それを補填するために売却。

信頼感に若干の疑問符だったけど基本的にはいいレンズだった。


関連用品

フィルター

やや難ありの82mm径。何しろ高い。
とは言え昨今は82mm径のレンズも増えてきたので投資する価値は増してきている。

Amazon ケンコー Zeta EX サーキュラーPL

最終更新: 2015-10-17


 
Spec  
構成枚数 12群17枚
最小絞り F22
最短撮影距離 0.38m
最大撮影倍率 0.2倍
フィルター径 82mm
最大径 x 長さ 88.2mm x 108mm
質量 825g
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
発売日 2012-06-02

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