Tokina AT-X 16-28 F2.8 PRO FX

純正に迫る描写力を持った超広角ズーム

Good

  • F2.8の明るさ
  • 高い解像力と緻密な描写力
  • インナーズーム、インナーフォーカスのため鏡胴が伸びない
  • 広角マクロ的な使い勝手が良い
  • 素直なボケ味
  • コストパフォーマンスが高い
  • 防塵防滴

Bad

  • 逆光でゴーストが出やすい
  • 光源の周りに虹色のゴーストが出る
  • フィルターが使用できない
  • M/Aモードがない

コメント

純正14-24との比較をしてみたくて手にした一本。
絞って使うならば甲乙付けがたいほど高い描写力を持つレンズ。


描写の傾向

開放では周辺はやや甘くなるが中央部はしっかりとしたシャープな写り。強い解像感をともなった緻密な描写力によって被写体の立体感もよく出る。F5.6〜F8まで絞れば周辺まで安定し、遠景なども強い臨場感を持った印象的な写りとなる。

こうした表現の元になる高い解像力に加えて周辺減光や歪曲、色収差も良く抑えられており、これは純正の14-24と比較しても遜色のない性能と言って良い。

ただゴーストの問題はやや悩ましい。逆光の場合はもちろん、斜光でもよく出る。
純正の14-24もゴーストが出やすい傾向は同様だが、このレンズのゴーストは比較的大きめで、光源の周りに虹色で色濃く出る傾向があるなど、ゴーストに関する問題はより酷い。太陽はもちろん夜景での強い照明などは基本的にフレームに入れたくない。

一方でフレアは良く抑えられており、ほとんど気になることはないのだが。

F2.8の明るさを持つレンズなので、開放にして広角端で寄ればかなり大きなボケを作り出すこともできる。
ボケ味は広角レンズとしてはまずまず。前ボケが柔らかく後ボケがうるさくなりがちな傾向。


使い勝手

望遠端が28mmと広角としてもスナップに使いやすくなってくる画角をカバー。
広角端の16mmは12mmや14mmとは大きな差があるが超々広角として十分に広い画角。

DXでは換算約24mm〜42mmと広めの標準域までカバーした画角となり、広角寄りの標準レンズとして使える。
F2.8の明るさを持つ上により安定した性能となるので、大きさが許容範囲ならアリ。

AFとMFの切り替えはピントリングを前後にスライドさせることで行う。スムーズに扱うにはやや慣れが必要。M/Aモードがないのは若干惜しいが、慣れればレンズ側面に切り替えスイッチがあるよりは快適に操作できる。

いわゆる出目金レンズなのでフィルターの使用ができないのはやはり少々残念な点。


携帯性

純正の14-24に比べると若干スリムだが、それでも大したサイズと重量。
気軽な散歩に持ち出すにはやや躊躇する。

D800のような大きなカメラと組み合わせたときのバランスは良く、取り回しは割と軽快。


総評

満足度は100点。

純正の14-24のように開放から遠景撮影ができる、とまでは行かないが絞れば掛け値無しに肉薄する描写力を発揮する。
広角端が16mmまでなのにもかかわらず前玉が飛び出しているのは伊達ではなかった。

純正の14-24のチートぶりには及ばないが、得られる描写力に対して非常にコストパフォーマンスが高く、ゴーストの問題が許容できるならば強く推奨できるレンズ。


他のレンズとの比較

NIKKOR AF-S 14-24mm f/2.8G ED

開放性能の高さやゴーストの問題がまだマシなため、星景や夜景では何枚も上手。しかしお高い。
絞る用途では差はぐっと縮まる。

望遠端が長いこともあり、広角マクロ的な使い方をする場合はトキナーの16-28の方が有利。

が、正直財力に問題がなければ14-24を奢っておきたいところだ。

AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

フィルターワークが可能で軽量、逆光耐性が高く手ブレ補正付きと使い勝手はかなり高い。
一方で基本的な画質はトキナーの16-28の方が良い。

Tokina AT-X 17-35 F4 PRO FX

同じトキナーの広角ズームでこちらはフィルターワークが可能。ただし82mm径なのでちょっとフィルターの値が張る。

基本的な画質は16-28に及ばないが、さすがに逆光耐性は良い。それとボケ味がきれいなのが素敵。

Sigma 12-24mm F4.5-5.6 II DG HSM

トキナーの16-28の方が性能的にも使い勝手的にも良い。

しかしこの12mmの画角は癖になる。また比較的軽量で携帯性が高い点もマル。


メンテ記録

ピント調整 2013/06

手持ちで使ったときと三脚ライブビューで使ったときの画質の差が大きいと感じたので調整に出した。
いいかんじに調整されて戻ってきた。

開放でもシャープな写りをするようになった。
開放が柔らかい写りと感じていたのは前ピンだったせいかも。

売却 2013/10

ディザスター級の出費があったため、それを補填するべく惜しみつつも売却。

純正の14-24があるとあまり粘らず売却候補となってしまった。これは敵が強すぎた。


関連用品

フィルター

いろいろと手間がかかるが、どうしても使いたければLeeやCokinなどの角形フィルターを使うことはできそうだ。

Amazon Cokin P499

最終更新: 2015-10-02


 
Spec  
構成枚数 13群15枚
最小絞り F22
最短撮影距離 0.28m
最大撮影倍率 0.19倍
フィルター径 -
最大径 x 長さ 90mm x 133.3mm
質量 950g
絞り羽根枚数 9枚
発売日 2010-08-06

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